口内炎と口角炎の違い
2019年4月4日
皆さんこんにちは。
二階堂歯科医院です。
お口の周りに生じるデキモノとしては、口内炎や口角炎が有名ですよね。
おそらく皆さんも一度は、これらの症状に悩まされた経験があるかと思います。
今回はそんな口内炎と口角炎の違いについて詳しく解説します。
口内炎とは、その名の通りお口の内側に生じる炎症です。
歯茎や頬の内側の粘膜、舌の表面、口蓋など、口腔内であればいろいろな部位に生じる病変です。
口内炎を発症する原因は、細菌やウイルス、真菌といった病原体への感染です。
これらの病原体は、健康な状態でも口腔内に存在していることがほとんどで、基本的には感染を引き起こすことはありません。
けれども、何らかの拍子にお口の粘膜を切るなどして、病原体が侵入できる状態ができると、感染を引き起こしてしまいます。
その結果、口内炎という形で口腔粘膜に異常が現れるのです。
口角炎とは、こちらもその名の通り「口角」に生じる炎症です。
口角とは、唇の両端に存在している角の部分で、口内炎とは異なり、お口の外である点に大きな違いがあります。
また、口角炎の場合は、ウイルスや細菌よりも真菌への感染によって発症するケースが多いといえます。
口角炎を発症すると、お口を開ける度に痛みが生じたり、病状が悪化したりするため、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。
口内炎にしろ、口角炎にしろ、症状を改善させるためには、それぞれの原因に応じた薬剤が有効となります。
真菌が原因になっている場合は抗真菌薬、細菌が原因になっている場合は抗菌薬ですね。
歯科医院では、そうした薬剤を含む軟膏を塗布することで、口内炎や口角炎の治療に役立てています。
このように、口内炎と口角炎の違いは、基本的に症状が現れる部位の違いということができます。
口内炎は口腔内、口角炎は口腔外である口角ですので、お口の周囲にデキモノが生じた場合は、その部位に注目してみましょう。
また、当院では虫歯や歯周病のみならず、口内炎や口角炎の治療も行っておりますので、これらの病気にお困りの場合は気軽にご連絡ください。