ブログ|北九州市小倉で歯科をお探しの方は二階堂歯科医院まで

  日・祝
9:00-13:00
14:00-19:00

休診日:日曜・祝日
17:00まで
予約優先制・急患随時受付

tel.
093-521-0525

〒802-0077
福岡県北九州市小倉北区馬借
1丁目5-25 ホラヤビル3F

  • 電話
  • メニュー

歯周病とアルツハイマー、その関係は?

2023年1月26日

皆様、こんにちは。

北九州市小倉北区の二階堂歯科医院です。

 

むし歯と同じくらい聞くことの多い歯周病ですが、歯周病がどういうものなのか、よく知らない方も多いのでしょうか?

お口の健康や歯に影響があるのはもちろんのこと、身体にも影響を及ぼすことが最近話題となっています。

今回はその中でも、歯周病とアルツハイマーについてお話しします。

 

 

歯周病とは

歯周病とは、歯周病菌が歯ぐきや歯を支える組織などに感染して炎症を起こす、細菌感染症です。

 

歯と歯ぐきの間にはどうしても汚れが溜まりがちで、細菌がその汚れをエサにして繁殖し、歯垢(プラーク)を作りだします。

プラーク内の歯周病菌は毒素を排出して、歯ぐきに炎症を起こしていきます。

これが歯周病を起こしていきます。

 

軽度のうちは歯ぐきに腫れや赤みが起こる程度ですが、重症化すると歯周病菌の感染が顎の骨へまで広がり、「歯槽骨(しこうこつ)」と呼ばれる歯を支える骨が溶けてしまい、歯のぐらつきが生じたり、最悪の場合は歯が抜け落ちたりしてしまうこともあります。

 

 

どうして歯周病でアルツハイマーに?

歯周病の原因となる歯周病菌の中には、近年アルツハイマー型の認知症と関係があると言われているものがあります。

 

歯周病菌が歯ぐきの血管の中に入り込むと、血流の流れに乗って身体全体に広がっていきます。

体内に歯周病菌が増えすぎると、免疫細胞が過剰な攻撃を始め、免疫細胞自体にも炎症が起き、炎症物質が免疫細胞を刺激することで、「アミロイドβ」という物質が作られます。

認知症の6〜7割を占めるアルツハイマー型の認知症では、このような毒素が脳に溜まることによって、アミロイドβが蓄積され、記憶障害などを引き起こします。

このアミロイドβがアルツハイマーを進行させることから、歯周病とアルツハイマー型認知症には密接な関係があることがわかってきています。

 

 

まずは歯周病予防を

歯周病にならないためには、毎日の歯磨きなどの「セルフケア」と、歯科医院での定期的な検診やクリーニングなどの「プロケア」の2つの予防ケアが重要です。

 

ご自分の歯並びに合わせてブラッシングや、フロスやタフトブラシなどを使った歯磨きを毎日しっかり行うのと同時に、定期的に歯科医院に通い、お口の状態のチェックとクリーニングを受けることで、歯周病を防ぐことに繋がります。

 

 

歯周病を予防して、全身の健康を保ちましょう

歯周病は、お口や歯の健康はもちろんのこと、重篤な病気を引き起こすことにもつながります。

先ほどご説明したアルツハイマーのほかにも、誤嚥により歯周病菌が気管支や肺に侵入することで誤嚥性肺炎を、歯周病菌が心臓壁に付着することで狭心症や心筋梗塞を引き起こすことも最近ではよく知られています。

 

お口の健康をキープすることで、身体全体の健康を保つことにもつながりますので、しっかりと予防ケアを行いましょう。