お口の中、乾燥していませんか?
2022年9月5日
皆様、こんにちは。
北九州市小倉北区の二階堂歯科医院です。
「ドライマウス」、正式には「口腔乾燥症」といいますが、その名の通りお口の中が乾燥している状態のことです。
ドライマウスの原因のひとつに、加齢によるものがあります。
ですが、生活習慣が原因になっていることも多く、年齢問わずドライマウスになります。
例えば、過剰なストレス、カフェイン・喫煙・アルコールの摂りすぎにより、自律神経の作用で唾液の分泌が抑制される、糖尿病や腎不全など全身疾患の影響、薬の副作用・口呼吸・会話の減少で口の筋肉が使われず唾液が出にくくなる、その原因は多岐にわたります。
とくに、口呼吸や会話の減少は、ここ数年のコロナによるマスク生活で増加しています。
ドライマウスは、次のようなリスクが高まる可能性があります。
・むし歯や歯周病、口臭の原因になる
唾液が少なくなると、お口の中が洗浄されずに悪い細菌が増え、むし歯や歯周病などにかかりやすくなり、口臭も発生します。
また、唾液には歯の再石灰化でむし歯を予防する効果がありますが、その効果も減ってしまいます。
・口の中に痛みを起こしやすくなる
お口の粘膜が唾液で保護されていない状態だと、ちょっとしたことで粘膜が傷つきやすくなります。
そのため、お口の粘膜に口内炎が頻繁にできる原因となり、痛みが起きやすくなります。
・ものが飲み込みづらくなり、消化も悪くなる
唾液が少なくなることにより、ものが飲み込みづらく、また唾液によって食物が消化されないため、胃腸にも負担がかかります。
・風邪などの感染症にかかりやすくなる
唾液が減少すると、外部からのウイルスや細菌に対して免疫力が働きにくく、感染症にかかりやすくなります。
・誤嚥性肺炎を起こしやすくなる
シニア世代の方の場合、スムーズに食べ物を飲み込めなくなることにより、食べ物が気道に入って誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
・味覚障害を起こしやすくなる
唾液は「味の情報」を運ぶ役割もしています。
唾液が減ることでその働きが衰え、味覚を正常に感じられなくなる「味覚障害」を起こすことがあります。
ドライマウスは、生活習慣を見直すことで改善されることもあります。
・喫煙・アルコール・カフェインを控えめにする
・よく噛んで食べる
・鼻呼吸を心がける
・ストレス緩和のためにリラックスする時間を取る
・規則正しい、健康的な生活を心がける
・部屋の中を乾燥させすぎない
・喋る、歌うなどで顔の筋肉を使う
・ガムを噛む
・唾液腺のマッサージをする
このように、まずはできる範囲でドライマウス対策を行ってみましょう。
当院では、「唾液腺マッサージ」の指導も行っておりますので、症状がなかなか改善されないという方は、いつでもご相談ください。